人生のシナリオ会議~第2話~

前回からの続きです




魂A「わたしの計画はこうです。」


魂Aは自らが作成した
「人生のシナリオ」を
委員長の前に提示し、
プレゼンを始めました。
先程とは打って変わって
真剣な表情で。



A「わたしは前回の人生で、
  自分を大切にすることが
  できませんでした。
  何故なら自分のことを
  とても嫌っていたからです。
  
  自分が生まれた境遇、環境、
  容姿、性格、能力etc
  すべてを嘆いては、
  いつも自分を否定していました。
  わたしには何の才能もないし、
  恵まれていないと。

  優れていないと愛されないと
  思っていたので、何のとりえも
  ない自分に自信が持てず、
  誰かと自分を常に比べては
  落ち込み、いつも人の目を
  気にしながら生きていました。
  
  人に嫌われるのも怖かったので
  ビクビクと他人の顔色をうかがい
  ながら、機嫌を取るために、
  いつでも自分のことは後回しに
  して…
  
  自分の本当の望みや、
  心の声に耳を傾けることもせず
  他人優先で自分のことを
  とても粗末に扱いました。

  それに、誰かの、何かの、
  役に立っていないと自分には
  価値がないと思い込んでいたので、
  いつでも自己犠牲的でした。

  その為、尽くしても尽くしても
  逆に苦しくなるばかりで
  それが報われることも
  ありませんでした。

  わたしは前回の人生で、
  自分を大切にすることができず
  自分自身をまったく愛することが
  できなかったのです。」


委員長「そうじゃな。確かに。
    こちらに帰ってきてすぐ
    それまでの人生のすべての
    シーンを振り返って
    見せられている時、
    そのように感じて
    胸を痛めていたな」


A「はい。その時、
  なんて自分にかわいそうなことを
  してしまったんだろうと
  深く反省しました。
  だから、今度の人生では、
  自分自身を無条件で心から愛し、
  大切に扱えるよう自己愛について
  深く学びたいと思います」


委「自己愛。うむ。
  とても重要なテーマじゃな。
  で? 具体的にはどのように? 
  プランを聞かせてくれるかな?」
    

A「はい。計画はこうです。
  まず、家族ですが…」


委「家族は一番最初の人間関係だから、
  とても大事なところじゃな。
  特に親との関係は、その後の人生に
  おいて非常に影響が強く出るところ
  だから慎重に決めないといかんな」


A「そうですね。まずわたしは、
  最初に自分がダメな人間で
  何の才能もとりえもないと
  思い込む必要があります。
  こんな自分だから誰にも愛され
  ないんだと信じ込ませ、
  自らを卑下して自分を愛せなく
  なる体験が必要です。

  それには、自分が最も愛されたい
  と願う相手から、
  あらゆることを否定され、
  愛情の欠乏を感じるのが
  とても効果的だと思います。

  そのために、今回はその役回りを、
  自分の母親に演じてもらおうと
  考えています。」


委「ほう。その母親役は誰に?」


A「はい。前回はわたしの子供役を
  務めてくれていた魂Bに
  お願いしようと思います」


魂B「もちろん、愛するAのためなら
   何でも協力するわ。」


A「ありがとうB。
  それでね、あなたには常にわたしに
  厳しく辛くあたる母親役を演じて
  ほしいの。特に、わたしが自分を
  ダメな人間だと信じ込んで
  すっかり自信をなくすように、
  強く否定してほしいの。
  自分を嫌い、愛せなくなるような
  きっかけが必要だから。
  わたしが劣っているから愛されな
  いんだっていう思い込みも必要
  だから、色々と口うるさく条件を
  付けて接してほしいの。ちょっと
  大変だけどお願いできる?」


B「心から愛する大好きなAのためなら
  何だってするけど、でも…
  あなたに対してそんなひどいことを
  するのは心が痛むわ。
  とても辛いことね…」


A「そうよね。優しいあなたに
  こんな役回りをさせるなんて
  わたしも心苦しいわ。でもお願い。
  これはわたしの魂の成長のためなの。
  わたしは今度こそどうしても
  この課題をクリアしたい。
  そのためにはこの母親役を
  演じてくれる人が必要なの。
  とっても重要な役回りだから、
  本当に心から信頼している
  あなたに頼みたいの。
  お願い。どうか協力してほしい。」


B「わかったわ。
  Aがそこまで言うなら。
  あなたが素晴らしい魂の成長を
  遂げられるならわたしにとっても
  何より嬉しいことよ。あなたの
  成長に貢献できることが、わたし
  の大きな喜びでもあるから。」


A「ありがとう!やっぱりあなたに
  お願いしてよかった!
  わたしきっとこの課題を乗り越えて
  みせるわね」


B「あなたが望む通りの嫌な母親を、
  全力で演じてみせるわ」


委「うむ。
  これで母親役は決まったようだな。」


ガイド「魂B、この大役を引き受けて
    くださってありがとう!
    わたしからもお礼を。
    心から感謝いたします。」


B「でも…一つ心配があるわ。
  もしもAが母親との関係で
  あまりにも自信をなくし過ぎて、
  立ち直ることができず最悪の結果が
  訪れるようなことがあったら…」


ガ「大丈夫です。それにもちゃんと
  策を練ってあります。人生の
  様々なターニングポイントでは、
  Aが徐々に自信を取り戻せるような
  出会いも用意してあります。Aが
  自己愛に目覚めていけるように、
  人生のあちこちにメッセージとして
  そのヒントも散りばめておきます。
  それに、もしも予想外の事態が
  起きた時にはわたしたちが介入して
  手助けするのでご心配なく。
  その時はプランBを遂行します」  


委「よし。では、
  他の家族はどうする?父親は?」


A「はい。父親役は今回、
  魂Cにお願いしようと思います。
  魂Cは前々回の人生で
  わたしの夫役でした。」


魂C「もちろんわたしも協力を
   惜しまないよ。で?
   わたしはなにをすればいい?」


A「ありがとう、C。
  あなたには子供に無関心な父親を
  演じて欲しいの。父親はわたしが
  劣っているから全く関心がないんだと
  思わせて欲しい。母親とは違った
  アプローチで親からの愛情の
  欠乏を感じたいから」


C「わかった。
  君のたっての望みなら喜んで
  引き受けるよ。でも、父親と母親、
  両方から愛されないと感じる体験は
  あまりにもヘビー過ぎないかい?
  大丈夫?」


A「ええ、そうね。
  少々キツイかもしれない。
  でも、わたしならきっと
  乗り越えられると思うから大丈夫。
  それに、その方がぐっと魂の成長が
  加速するからどうしても
  チャレンジしたいの。お願い!」


C「そうか、わかったよ。
  確かに君なら大丈夫だね。
  魂の経験値も高いし、きっと
  このハードルも乗り越えられる。
  引き受けるからには手は抜かず、
  君が望む通りの父親役をきっちり
  演じてみせるよ。任せて!」


A「ええ、お願いするわ。
  ありがとう。こんな嫌な役回りを
  引き受けてくれて。」


C「君のためだったら何だってするよ。
  だって僕たちは強い絆で結ばれて
  いるグループソウルの仲間じゃ
  ないか。」


委「よし。
  これで父親役も決まったようだな。
  他の家族も必要かな?」


A「そうですね。
  姉が1人欲しいです。
  自分と正反対なとても優秀な姉が
  いてくれるといいですね。
  親や周りにその姉といつも比較
  されることで、より自分に自信を
  なくしそうで、とっても
  いい感じです^^」


委「おいおい、大丈夫か?
  そんなに盛り込んで?
  どんどんハードルが高くなって
  いるようじゃが?」


A「大丈夫です!
  絶対達成してみせます!
  この課題にかけるわたしの
  意気込みは本物です!
  それに簡単に超えられそうな
  ハードルでは面白くないです。
  これくらいの状況から這い上がって、
  最終的に自分を心から愛せるように
  なった方が達成感があります。」


委「相変わらずなんてドMな…(笑)
  ま、君なら大丈夫じゃろ。
  ガイドの皆さんも
  頷いているようだし。」



こうして次々と家族を始めとする
キャスティングが決められていきました。



第3話へ続く



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